シニア世代や老後の暮らしを考えるとき、安心して長く住み続けられる住まいを選びたいものです。
なかでも「平屋」は、階段の上り下りがなく、生活動線もシンプルなため、多くの方から注目を集めています。
しかし、実際に平屋を選ぶ際には、後悔しがちな点や弱点、費用面で気をつけることなど、より具体的に平屋のことを知りたいとお考えの方も多いでしょう。
そこでこの記事では、シニアや老後におすすめの平屋の間取りの考え方や、広さごとの間取り例、注意点や事例まで詳しくご紹介します。
安心できる老後の住まいを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
かつては「シニア向けの住宅」というイメージが強かった平屋ですが、近年は若い世代からも人気を集めています。
国土交通省の建築着工統計によると、全国での平屋建築の割合は年々増加しており、ライフスタイルの変化とともに選ばれる住まいの形になってきました。
出典:国土交通省「建築着工統計」を加工して作成
その理由のひとつが、ワンフロアで生活が完結する利便性です。
家事動線がシンプルで、掃除や洗濯の移動も少なく済むため、子育て世帯からも支持されています。
また、デザインの自由度が高く、勾配天井やロフトなどを取り入れることで、コンパクトながら開放感ある間取りを実現できるのも魅力です。
こうした背景から、平屋は「老若男女問わず人気が高まっている住まい」として注目されています。
実際に老後の住まいとして平屋を検討する際には、「広さはどのくらい必要か」「費用はどれくらいかかるのか」といった疑問を持つ方が多いものです。
ここでは、シニア世代が特によく気にされるポイントを整理しながら、平屋選びの参考になる情報をご紹介します。
出典:平屋住宅工房の施工事例
老後の暮らしに適した平屋の広さは、夫婦二人であれば70㎡(約21坪)前後を目安にするとよいでしょう。
これは2LDK程度の間取りで、リビング・ダイニングに加えて夫婦それぞれの個室やゲスト用の和室を確保できる広さです。
一人暮らしの場合は50㎡(約15坪)程度でも普通に暮らすことができ、リビングと寝室、必要な収納を備えた1LDKの住まいを実現できます。
趣味や書斎のための部屋を追加したい場合は、これにプラスアルファの選択をしていくことになるでしょう。
老後の住まいは、「広すぎても管理が大変」「狭すぎると将来的に不便」となるため、生活スタイルや老後のライフプランに合わせて無理のない広さを選ぶことがポイントです。
「1,000万円台で平屋を建てられないか」と考える方は少なくありません。
結論から言うと、延床面積が15坪程度までのコンパクトな平屋など、面積を大きくせずにシンプルな仕様に絞ることで1,000万円台で建てられるケースはあります。
ただし、ローコスト住宅は価格を抑えるために、断熱材や窓の性能、設備グレードが最低限に設定されることが多く、光熱費や住み心地に影響が出る可能性があります。
さらに、間取りの自由度も限られ、将来的なリフォームやバリアフリー対応が難しい場合もあります。
特に上田市や長野県内のような寒冷地では、断熱・気密性能が不足すると冬の暖房費がかさみ、長期的に見るとコストメリットが薄れてしまうこともあります。
そのため「建築費用を抑えられたけれど、住んでからの負担が大きい」とならないよう、目先の価格だけでなくランニングコストも含めて検討することが大切です。
平屋は生活動線がシンプルで快適な反面、設計段階での工夫が足りないと「もっとこうすれば良かった」という後悔につながることもあります。
以下に、シニア夫婦や老後の住まいでよく聞かれる代表的なものをランキング形式でご紹介します。
こうした後悔は、事前に将来の暮らしを具体的にイメージし、専門家と相談しながら設計を詰めていくことで予防が可能です。
老後の理想の暮らしを実現するためにも、早い段階からしっかり準備しておくようにしましょう。
シニア夫婦や老後の住まいとして平屋を検討する場合、間取りの工夫が暮らしやすさを大きく左右します。
まず意識したいのは、「生活動線のシンプルさ」です。
寝室からトイレや洗面所、浴室までの移動を短くすると、夜間や体調のすぐれないときも安心して生活できます。
また、「収納の配置」も重要です。
部屋ごとに適量の収納を設けることで、わざわざ移動せずに片付けができ、生活がスムーズになります。
さらに、将来を見据えて「バリアフリー設計」に配慮することも欠かせません。
廊下の幅や段差の有無などは、後から変更するのが難しいため、最初から備えておくと安心です。
こうしたポイントを意識することで、日々の快適さと将来の安心感を両立できる間取りが実現できます。
平屋はワンフロアで暮らしやすい反面、いくつかの弱点があることも理解しておく必要があります。
まず挙げられるのが、建築コストや土地の広さに注意が必要な点です。
2階建て並みの延床面積を確保しようとすると、敷地を広く必要とするため、土地代や外構工事費が高くなる傾向があります。
そのため、どうしても延床面積を確保したい場合は、平屋の造りでロフトスペースを設けるなどの工夫が必要です。
また、日当たりや風通しの工夫も欠かせません。
平屋は建物の高さがない分、周囲に住宅が建つと採光や通風が制限されやすくなるため、窓の配置や中庭、吹き抜けの活用で改善する必要があります。
さらに、防犯面にも注意が求められます。
平屋はすべての部屋が1階にあることで窓や出入口が増え、防犯性に不安を感じるケースがあるので、防犯ガラスやセンサーライトなどを設けた対策が有効です。
このように、平屋には弱点があるものの、その大半は設計の工夫や設備の導入によって解決でき、生活動線のシンプルさやコンパクトな暮らしのメリットと比較すると、許容できる部分も多いでしょう。
平屋といっても、延床面積や間取りのタイプによって、暮らしやすさや価格は大きく変わります。
ここではシニア夫婦や老後の暮らしをイメージしやすいよう、坪数や部屋数ごとの間取りの特徴と価格帯を、一般的な目安としてご紹介します。
15坪程度の平屋は、単身者やシンプルなご夫婦二人暮らしに最適なコンパクトな間取りになります。
LDKと寝室を中心に構成され、生活動線が短く管理しやすいのが特徴で、延床面積が小さい分、相対的に冷暖房効率も高く、日々の光熱費も抑えられます。
価格帯は、例えば長野県内の場合、仕様にもよりますが1,500万〜2,500万円前後が目安です。
バリアフリーを意識したシンプルな間取りにすることで、老後まで安心して暮らせる住まいになります。
20坪程度の平屋は、ご夫婦二人暮らしに加えて、もう1部屋を持ちたい方に向いています。
代表的なのが2LDKのレイアウトで、LDKを広めに取りながら主寝室ともう一部屋を確保し、もう一部屋は来客用、趣味スペース、または書斎として柔軟に使えます。
例えば長野県内の場合、価格は2,000万〜3,000万円前後が一般的で、過不足のないちょうど良い広さが魅力です。
老後にゆったりと暮らしながら、将来的な使い勝手も考えられるサイズ感といえるでしょう。
【2LDK/20坪の間取り例】
3LDKの平屋は、シニア夫婦二人暮らしに加え、子どもや孫が頻繁に遊びに来るご家庭におすすめです。
主寝室のほかに2つの個室を備えられるため、1部屋はゲスト用、もう1部屋は趣味やワークスペースとして活用できます。
以下の間取り図のように、個室には可変性をもたせることも可能です。
収納やパントリーを取り入れることで、生活感を抑えながらすっきりと暮らせるでしょう。
長野県内の場合、価格帯は 2,500万〜3,500万円前後、延床面積は24〜30坪程度が多く、空間に余裕を持たせながらもバリアフリー性を確保できるバランスの良い選択肢です。
【3LDK/24坪の間取り例】
老後の暮らしを見据えて平屋を建てる場合は、「今の快適さ」だけでなく「将来の安心感」まで考えた間取りにすることが大切です。
出典:平屋住宅工房の施工事例
まず重視したい点として、「生活動線の短さとシンプルさ」が挙げられます。
寝室からトイレや浴室までの移動を最短に設計すると、夜間の移動や体調がすぐれないときでも安心して生活できます。
加えて、キッチン・洗面・ランドリーを近接させた「家事ラク動線」も毎日の負担を減らします。
また、老後を考えると「バリアフリー設計」も欠かせません。
段差の解消、引き戸の採用、広めの廊下やトイレなどは、将来的な介護や補助が必要になった際に大きな安心につながります。
さらに注意したいのが「収納計画」です。
老後は高い位置の収納や重い扉は使いづらくなるため、低めの位置に収納を集めたり、ウォークインクローゼットを取り入れたりすることで長く快適に使えます。
このように、60才からの平屋づくりでは「今の便利さ」と「将来の安心」を両立させる間取りの工夫が重要なポイントになります。
シニア世代の一人暮らしに平屋を選ぶ場合は、「安心」と「効率性」を両立できる間取りがポイントになります。
出典:平屋住宅工房の施工事例
まず重視したいのが、間取りのコンパクトさです。
広すぎると管理や掃除の負担が大きくなるため、1LDKや2LDKの間取りが現実的です。
間取りを決める際は、LDKと寝室を近接させれば移動距離が短く、日常生活がラクになります。
また、生活の中でケガや事故につながらないよう、安全性にも配慮することが大切です。
たとえば、玄関や水回りの段差をなくす、夜間用の照明を設けるなど、小さな工夫で転倒リスクを減らせます。
さらに、一人暮らしでは来客対応の柔軟性も大切です。
小さな和室や多目的に使えるスペースを用意しておけば、家族や友人が泊まる際にも重宝します。
このように、コンパクトで安全性に配慮した間取りにすることで、暮らしやすさを維持しながら、老後を安心して過ごせる住まいが実現できます。
ここからは、平屋住宅工房が実際に手がけた新築平屋の施工事例を、間取りの画像を中心にご紹介します。
老後を見据えた平屋づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
こちらは、落ち着いた雰囲気に仕上げられた、大人の暮らしにふさわしい新築平屋です。
出典:平屋住宅工房の施工事例
外の景色を眺めながら食事ができるよう、ダイニングには大きなピクチャーウィンドウが設けられています。
シックな印象にまとめられたリビングには、全体に馴染むようダークブラウンの畳スペースがあり、和の雰囲気を味わいながら憩いの時間を過ごせます。
出典:平屋住宅工房の施工事例
平屋でありつつ設けられた階段の先には、多目的に使えるロフト空間が広がります。
ちょっとした書斎にしたり、来客と語らったりと、老後の豊かな時間を彩ってくれるでしょう。
出典:平屋住宅工房の施工事例
こちらは、家全体に天然木を贅沢に使った、ナチュラルな雰囲気が魅力的な新築平屋です。
出典:平屋住宅工房の施工事例
ダイニングテーブルを囲むように、一段高くなったフラットな席を設けることで、席数を気にせず食卓を囲める空間が実現しています。
子や孫などの来客時にはもちろん、普段も足腰への負担をやわらげ楽な姿勢でくつろげるので、老後もストレスなく過ごせるでしょう。
出典:平屋住宅工房の施工事例
各部屋をつなぐ廊下は広々としているため、車椅子や歩行器を使う際にも安心です。
水回りを含め、家事動線が短く工夫されているので、コンパクトで快適な暮らしが実現できます。
出典:平屋住宅工房の施工事例
こちらは、リビングとつながる和室が設けられた、居心地のよい新築平屋です。
出典:平屋住宅工房の施工事例
畳スペースはリビングの延長としてだけでなく、スライド扉を閉めれば、独立した個室としても使えます。
一人で読書に没頭したり、来客時に応接間代わりにしたりと、アイデア次第で多彩な活用ができるでしょう。
出典:平屋住宅工房の施工事例
各部屋をつなぐ導線も広く取られ、老後に足腰が弱った際の介助や、車椅子での移動などもしやすく、安心して快適な暮らしを送れます。
出典:平屋住宅工房の施工事例
今回は、シニア・老後におすすめの平屋について、その魅力や間取りの工夫、注意すべきポイント、広さごとの価格目安などを詳しくご紹介しました。
平屋はワンフロアで完結する快適さに加え、将来を見据えたバリアフリー設計や動線のシンプルさが実現できる住まいです。
一方で、収納不足や日当たり、耐震性といった点を軽視すると、住み始めてから不便や後悔につながることもあります。
「自分たちに合った広さ」や「将来を見据えた工夫」を意識しながら、老後の暮らしを安心して支えてくれる平屋を選ぶことが大切です。
今回ご紹介したことを参考に、安心して長く暮らせる理想のマイホームを実現させましょう。
平屋住宅工房では、長野に根差し、多くのシニア世代に安心して暮らせる平屋づくりをお手伝いしてきました。
老後の住まいを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
林野庁:「木材・木造建築物関係のハンドブック」の情報
林野庁:「木材利用の促進について」の情報
国土交通省:「住宅・建築」の情報
国土交通省:「和の住まいの推進」の情報
国土交通省:「木造住宅・建築物の振興施策」の情報
国土交通省:「建築物省エネ法」の情報
経済産業省:「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」の情報
国土交通省:「住宅ローン減税」の情報
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