
平屋住宅は、ワンフロアで快適な暮らしができる住宅スタイルとして、近年幅広い世代から注目を集めています。
新居、建て替えを検討している方の中には、「平屋はどのくらいの予算で建てられるのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、平屋と2階建ての着工戸数の推移や平均的な費用感、実際の間取りの例などをご紹介します。
さらに、価格を抑えて理想の住まいを実現するためのポイントや、直近1年間のお客様の新築平屋の施工実例も掲載しますのでぜひ参考にしてください。
平屋とは、階段がなく、すべての生活スペース(居間、寝室、キッチン、浴室など)がワンフロアにまとまっている建物のことです。生活動線がシンプルで、誰にとっても使いやすい構造になっています。

出典:平屋住宅工房の施工事例
最近では、若い世代からシニア世代まで幅広い層から人気を集めています。その影響により、従来の「平屋=和風住宅」というイメージが一新され、スタイリッシュでおしゃれなデザインの平屋が増えています。
近年、平屋が注目を集めている最大の理由は、その「暮らしやすさ」にあります。
段差のないフラットな構造はバリアフリーに適しており、小さなお子さまがいるご家庭からシニア世代まで、誰もが安全に暮らせる点が魅力です。
また、生活空間がワンフロアに集約されているため、冷暖房効率が高く省エネ性能に優れています。さらに、家族の距離が近く自然とコミュニケーションが生まれる点も、多くの人に選ばれている理由です。

出典:国土交通省「建築着工統計」を加工して作成
国交省の建築着工統計調査によれば、平屋住宅の着工戸数は年々増え、2016年の37,947戸から、2025年の80,977戸へと約2.1倍に増加しています。また、平屋建、2階建、3階建の着工数に占める平屋の割合も、この10年間で、8.4%から22.8%へと大幅に増加しています。
平屋住宅を建てる際に気になるのが、「実際にいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。ここでは、最新のデータをもとにした全国平均の価格と、広さごとの価格目安をご紹介します。

出典:平屋住宅工房の施工事例
住宅金融支援機構が発表した「2025年度 フラット35利用者調査」によると、全国における注文住宅(建物+土地)の平均取得費用は5,313万円となっています。
これは平屋に限らず、2階建て以上の住宅も含めた数値ですが、近年は平屋を選ぶ人の割合も増えており、目安として参考になります。
ただし、この金額は東京など地価の高いエリアが平均を押し上げているため、地方都市や郊外では、より安い価格帯で平屋を建てられるケースも多く見られます。
特に、長野県のように自然が豊かで、土地価格が比較的安定している地域では、費用を抑えながら理想の住まいを実現することが可能です。
出典:2025年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構
費用(土地+建物)の総額目安はおよそ4,600万円〜です。
内訳は、建物本体と付帯工事費を合わせた建築費用が3,300万円〜4,500万円(一般的なファミリー向け:延床面積28〜32坪)、土地の購入費用が950万円〜1,300万円程度(60〜80坪程度)です。平屋は、基礎や屋根の面積が大きくなるため、2階建てに比べて建築費用が高めになる傾向があります。
ここからは、平屋の間取りの詳細も踏まえつつ、建物の価格を見ていきましょう。
実際に平屋の1LDK・2LDK・3LDK・4LDKでは、それぞれどのような間取りや生活スタイルになるのか、あくまでも一般的な例ですが、ご家族の構成に合わせてご説明していきます。

出典:平屋住宅工房の施工事例
平屋の1LDKは、コンパクトで無駄のない暮らしを求める単身者やご夫婦にぴったりの間取りです。
LDKと寝室のみというシンプルな構成ながらも、空間の使い方を工夫することで、開放感と快適性を両立できます。
LDK部分を広めにとることで、リビング・ダイニング・キッチンの動線がスムーズになり、居心地の良い空間に仕上がります。
寝室はプライベートな空間として独立させることで、オンとオフの切り替えもしやすくなります。
建築費用の目安としては、地域や仕様によりますが、2,500万円〜が一般的です。
延床面積は15〜16坪程度が多く、コンパクトな分、建築コストや光熱費、メンテナンス費用も抑えられる点が大きなメリットです。
最近では、特にシニア世代の住み替えや、ミニマムに暮らしたい単身者・カップルを中心に多くのお問い合わせをいただいています。
シンプルでミニマルな暮らしを実現したい方には、1LDKの平屋は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
平屋の2LDKは、シンプルながらも快適な暮らしを実現できる間取りとして、幅広い世代から人気を集めています。リビング・ダイニング・キッチンが一体となったLDKを中心に、主寝室ともう一部屋を設けたレイアウトは、ご夫婦二人暮らしや、小さなお子様がいる家庭にも適しています。
もう一部屋は、子ども部屋としてだけでなく、書斎やゲストルーム、趣味の部屋など多目的に活用できる点も魅力です。
また、生活動線がワンフロアで完結するため、家事効率が高く、高齢になっても安心して暮らせるというメリットもあります。
価格帯は建築地域や仕様、設備グレードによって差がありますが、おおよそ3,500万円〜度が一般的な目安です。
建物の延床面積としては約18〜24坪ほどが多く、無駄を省いたコンパクトな設計で建築コストを抑えつつ、快適性も確保できます。
住宅ローンの負担を抑えたい方や、将来的なメンテナンスコストを考慮している方にもおすすめのプランです。
平屋の3LDKは、家族構成が3〜4人のご家庭や、ゆとりのある住まいを求めるご夫婦に人気の間取りです。
LDKを中心に、主寝室と2つの個室が設けられるため、子ども部屋を2つ確保したい場合や、1部屋をゲストルームやワークスペースとして使いたい場合にも対応できます。
さらに、ウォークインクローゼットやパントリーなどの収納を取り入れることで、生活感をうまく隠しながら、すっきりと暮らすことができます。
また、全ての生活空間がワンフロアで完結するため、階段の上り下りが不要で、高齢者や小さなお子様にも優しい設計となっています。
広めのLDKと個室が揃った3LDKは、家族全員がそれぞれの空間を持ちながら、リビングでの団らんも楽しめる、バランスの良いプランです。
価格は建築地域や土地条件、使用する建材や住宅設備のグレードによって異なりますが、一般的には4,600万円〜が目安です。
延床面積としては28〜32坪程度が多く、収納スペースや水回りの配置に工夫を加えることで、より快適な暮らしが実現できます。
将来を見据えた住まいとして、また長く住み続けられる安心感から、3LDKの平屋は多くの家庭に選ばれています。
平屋の4LDKは、子育て世帯に特に人気の高い間取りです。
主寝室に加え、子ども部屋を2〜3部屋確保できるため、兄弟姉妹がいるご家庭でもそれぞれの個室を持つことができます。
また、1部屋を和室にすることで、おじいちゃんおばあちゃんが遊びに来たときの宿泊スペースとしても活用でき、日常ではお昼寝や遊び場として使える便利な空間になります。
LDKを住まいの中心に配置し、家族が自然と集まりやすい間取りも平屋ならではの魅力。
庭とつながる間取りにすれば、BBQや家庭用プールなど、外遊びも楽しめる暮らしが実現します。
さらに、ファミリークローゼットを備えたり、脱衣室と洗面室を分けたりといった工夫も取り入れやすく、子育てのしやすさが格段にアップします。
生活動線もフラットで、毎日の家事や育児がぐっとラクになるのもポイントです。
将来を見据えても、長く快適に暮らせる家づくりができるのが、平屋4LDKの大きな魅力です。
広さとしては30〜40坪以上が目安となり、間取りにゆとりがある分、収納や水回りの配置にも柔軟に対応できます。
価格帯は建築エリアや仕様によりますが、4,600万円〜5,800万円前後が一般的です。
建物面積が広くなる分、建築コストは上がりますが、階段や2階部分の構造が不要なため、長期的に見ればメンテナンス性や安全性に優れているのも魅力です。
家族それぞれのライフスタイルを尊重しながらも、全員が安心して暮らせる住まいとして、4LDKの平屋は非常に高い人気を誇ります。
ここでは、平屋住宅工房がこれまでに手掛けた、平屋の間取り例をご紹介します。平屋のレイアウトが決められずにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
【1LDK/14坪の間取り例】
【2LDK/20坪の例】

【2LDK/22坪の例】

【3LDK/25坪の例】

平屋は工夫次第で、価格を抑えながら快適な住まいを実現することが可能です。
ここでは、予算内で満足度の高い家づくりをするために意識しておきたい5つのポイントについて、詳しく確認していきましょう。

出典:平屋住宅工房の施工事例
平屋の形状が複雑になると、材料の加工や施工手間が増えるため、その分価格も高くなります。
そのため、長方形や正方形といったシンプルな形状にすれば、建設費を削減し、価格を抑えることにつながります。
また、廊下や無駄な動線を省いた間取りにすることで、限られた床面積でも広く感じられる空間を実現できるでしょう。
広さに余裕を持たせすぎると、建築コストが上がることで、平屋の価格は当然高くなります。
そのため、必要な部屋数や収納を見極めて、家族構成やライフスタイルに合ったサイズを選ぶことが重要です。
設備についても、すべてに高級仕様を取り入れるのではなく、こだわりたい部分にだけ重点的に投資することで、価格を抑えつつ満足度の高い仕上がりになります。
同じ平屋を建てる場合でも、土地代が異なれば価格に大きな差が出ます。たとえば、駅近や都市部のエリアは便利ですが、土地価格も高額になりがちです。
そのため、予算に限りがある場合は、少し郊外のエリアも選択肢に入れると良いでしょう。
土地の価格が安いエリアを選ぶことで、その分の費用を設備のグレードアップにまわすといった工夫もできます。
価格を抑えて快適な平屋にするには、収納計画も重要です。
たとえば、ロフトや屋根裏などのデッドスペースを活用することで、床面積を増やすことなく収納力を確保できます。
また、廊下や玄関ホールなどの空間を有効活用して、収納や作業スペースとして活かせると、暮らしやすさを大きく高められるでしょう。
平屋の新築費用を抑える方法の1つとして、国や自治体の補助金・減税制度を活用するのも非常に有効です。
たとえば、国や自治体の補助金を使うことで、対象となる住宅に対して数十万円から100万円以上の補助金を受けられることがあります。
さらに、住宅ローン減税や固定資産税の軽減措置など、入居後に適用される税制優遇もあります。
また、自治体によっては、地域独自の補助制度を設けている場合もあるため、平屋の建築を検討しているエリアの制度について、あらかじめ調べておきましょう。
最後に、平屋住宅工房が手がけた、直近1年間のお客様の新築平屋の施工事例を3棟ご紹介します。平屋を建てようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ただ部屋数を確保するのではなく、家族がどこにいてもリラックスでき、毎日の家事が楽しくなるような仕掛けを随所に散りばめまた「4人家族」を想定した平屋。

ご夫婦の「好き」のこだわりをすべてカタチに!緑を愛でるヌックや、じんわりと温かいペレットストーブ、子育て世代に嬉しい無駄のない動線など、見どころが沢山詰まった平屋。

「新居では食事の時間を何より大切にしたい」そんなご夫婦の想いから、家の中心にキッチンを配置しました。キッチンを起点に家中をぐるりと回遊できる動線を確保し、日々の暮らしやすさにもこだわった29坪の平屋。

今回は、平屋と2階建ての「着工戸数の推移」をはじめ、「間取り」や「価格の目安」まで幅広くご紹介しました。
建築価格だけを重視しすぎると、住宅性能や自由な間取り、デザイン性に妥協が必要となり、住み始めてから後悔するケースも少なくありません。だからこそ、理想の平屋を建てるためには、ご家族の希望やライフスタイルにしっかりと寄り添ってくれる工務店選びが重要です。
平屋住宅工房は、長野の地で110年以上にわたり、数多くの平屋建築を手掛けてまいりました。土地探しから間取り・デザインのご案内まで、お一人おひとりの暮らしに合わせたご提案をしております。長野で平屋の注文住宅や建売住宅をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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